最近のスタンダードでは主に「アブザンミッドレンジ」「エレボスの鞭+女王スズメバチ+破滅喚起の巨人(スゥルタイ、アブザン)」「マルドゥミッドレンジ」「青白英雄的」あたりが主流だと思います。
環境初期に流行ったジェスカイウィンズは今ではそれらの後塵を拝する形という見方も多いと思いますが、私は最近は以下の記事のリストのジェスカイウィンズでスタンダードをプレイしています。

Stark Reality – Finding the Perfect Jeskai
http://www.channelfireball.com/articles/stark-reality-finding-the-perfect-jeskai/

デッキリストは記事の中にあるのでそちらを見て頂きたいんですが、デッキリストの詳細に関する解説が記事にないので自分でプレイしつつ思ったことを書いてみます。
このジェスカイウィンズのリストは、
・高マナ域を嵐の息吹のドラゴンのみ採用
・メインボードに軽蔑的な一撃、サイドにも追加のカウンター
・サイドに追加クロックのブリマーズと神々の思し召し
・包囲サイ対策と言われていた静翼のグリフは不採用
あたりが特徴的なところだと思います。
今の赤白を含む5マナ域は嵐の息吹のドラゴン、龍語りのサルカン、風番のロックと選択肢がありますが、実際に自分で全部試してみて嵐の息吹のドラゴンが最も良いと思っています。速攻持ちの方がデッキに合っていて、プロ白が除去耐性になることがその理由です。サルカンは攻撃時は破壊不能でも返しで倒される可能性がありますからね。対青白英雄的でもブロッカーとして使えるという点も見逃せないですね。
軽蔑的な一撃は今のミッドレンジ環境ではだいたいの試合で役に立つカードで、用をなさないのは青白英雄的くらいでしょうか。ただ採用枚数が難しいカードで、このリストは比較的アグレッシブな調整なので2枚は妥当な枚数です。
サイドボードについては本文でも言及がありますが、除去が濃い相手に対しては神々の思し召しでクロックを守るプランを取ることが出来ます。これはプロツアーの渡辺雄也さんの発想と同じですね。またブリマーズはジェスカイなど赤いデッキからは3点火力で落ちず、警戒とトークン生成というライフレースを大きく有利にできる能力を持つため神々の思し召しと合わせて盤面のクロックで圧倒できるカードです。
また静翼のグリフが一時期アブザン対策になるみたいな話もあったと思いますが、自分で使ってみたところ結構怪しいと思います。実際、ベン・スタークさんのリストでも採用されていないですね。
何がダメかというと、自分で後攻で3T目にラブルマスターとグリフを握った状態。相手の包囲サイを嫌って何もせずターンエンド、ここで相手が確かに包囲サイを出してくれれば良いんですが、グリフ以前にカウンター(特に軽蔑的な一撃)を嫌って思考囲い+αのアクションだったり2枚目の狩猟者を出して土地を置くだけだったり、サイ以外のアクションに対しては全然意味が無いんですよね。
受け身のサイドボードな上に、相手がこっちの想定路線とズレたことをちょっとでもしてきたらプランが崩れてしまうという脆弱さもあり、グリフはあんまりアブザン対策にはならないと思います。サイ以外にもCIP持ち生物ばかりのアブザンリアニメイトみたいなデッキには強いですけどね。
なので包囲サイを対策するにはサイドボードから追加と軽蔑的な一撃と無効化を入れる方がより安定したゲームプランが組めると思います。

ということで要領を得ず長くなってしまいましたが、ベン・スタークさんのジェスカイウィンズの紹介でした。
ちなみに自分で使ってみた戦績ですが、
○Abzan Midrange 2-1
○Abzan Midrange 2-1
×Mardu Midrange 1-2
○Jeskai Tokens 2-0
×UW Heroic 1-2
○RG Bees 2-0
○Jeskai Tokens 2-0
○Jeskai Tokens 2-1
とこんな感じで、結構好感触です!


ちなみに、私は明日スイスを出国して日本に帰ります。
スイスは来るまでは正直あまりよく知らなかったんですが実際に住んでみて本当に良いところで、またいつか機会があれば是非旅行に来たいですね。
ヨーロッパのグランプリに参加できたのも今回の滞在の良いところでした。海外の大会に参加することでマジックの広い世界の一端を体験できて、去年にこのゲームを初めて良かったなあと改めて思いました。今後も海外の大会には予定が合えば参加したいですね。
帰国したらやらないといけないことはいっぱいありますが、マジックに関しても出国したのがタルキール発売直後で全然カードを持っていないので、日本に帰ったら大量にカードを買おうと思います。
あとは統率者2014を友人に確保してもらったので皆で遊ぶのも楽しみです。

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